夢主義社会トップへ 過労自殺と振り込め詐欺の共通点   2006年07月15日  戻る

振り込め詐欺は、巧みな言葉により不安・恐怖を抱かせ、パニック状態にし冷静な判断力を喪失させ、自らすすんで金を振り込むように誘導します。
過労自殺も、会社側が労働者に対して、過重な労働や、精神的な圧迫により、パニック状態にし冷静な判断力を喪失させ、自らすすんで死を選ぶように誘導しています。※もちろん、会社側が意図的に行っているわけではないと信じたいと思いますが・・・。一般的に、殺人を犯した人間は、「意図的に殺した分けではない」と弁明します。

過労死は、長時間残業の有無により判断されますが、長時間残業がなくても、精神的に追い詰め、自殺に追いやることは、十分に可能です。逆に、長時間残業をしていても、仕事の合間に生き抜き(ストレス解消)を行っていれば、自殺に至ることはありません。自殺に向けるには、生き抜きをする心の余裕を与えないレベルにまで「精神的に追い詰める」ということがポイントなのです。

このように、過労自殺と振り込め詐欺の共通点は、一人の人間を「精神的に追い詰める」ということです。但し、振り込め詐欺は、お金を奪うだけですが、過労自殺の場合は、人の命を奪っています。このように考えると、過労自殺は、振り込め詐欺よりも遥かに重大且つ大きな問題です。
このような行為が、一流企業と言われる会社の中で、常に平然と行われているのかと思うと、たいへん怖い社会「悪の社会」であると感じます。