夢主義社会トップへ 過労自殺は殺人   2006年07月16日  戻る

人は一人では生きられません。お互いに干渉しながら生きています。自分の意思で行動しているようで、実は大きな組織の中の単なる歯車として、動かされていることが多いようです。その中で自殺をした人がいたならば、それは見方によっては、組織による殺人と考えられます。

矛盾を多く含んだ会社組織の中では、様々な問題(歪)が生じています。その歪は、社長から部長→課長→一般社員へとしわ寄せされます。その歪を多く取り込んだ社員が自殺しているのだと思います。その歪は、労働時間よりも、精神的な圧迫の方が問題のように思えます。
そして、自殺者を出した一番の責任はその上司にあります。一般社員が自殺したならば、課長に責任があり、課長が自殺したならば、部長に責任があります。
逆に、もし、多くの問題(歪)を、部長や課長自身が取り込んだならば、今度は、部長や課長自身が自殺することになったでしょう。つまり、自分が自殺したくないので、部長→課長→一般社員へとしわ寄せしているということです。

俗語では「やらなきゃ、やられる」ということです。

こうして、会社組織(特に大きな会社組織)の中では、様々な問題(歪)を部下にしわ寄せすることで、生き延び出世することができます。