競争の勝者にお金を渡す事が腐敗の原因 2006年11月27日
お互いに競争することで、より良い商品やサービスを社会に提供(社会貢献)するのが、競争原理の目的です。 しかし、競争する間に、競争で勝つことだけに意識が向います。 そして、勝った人には、多くの報酬が与えられます。 このため、何が何でも勝ちたい、勝って多くの報酬を得たいと考えます。 この時点で、競争の目的が、社会貢献(善)から、欲望(悪)に変わります。 競争に勝つことで、多くの報酬(お金)を得ることができます。 そのお金で、自分の欲望を満たすことができます。 今の社会では、様々な法人(会社、官公庁等)で競争の原理が取り入れられ、その組織の中で勝った者が、上に地位に就き、より多くの報酬を得ることが出来ます。 現時点で、上の地位に就いている人たちは、何が何でも勝ちたい、勝って多くの報酬を得たいと考える人である可能性が高いです。ここには、社会貢献(善)の気持ちはありません。欲望(悪)のみが存在します。従って、上の地位に就いている人たちの頭では、「多くの報酬を餌にして、競争させれば、皆頑張るはずだ」という論理があります。このため、上の地位の人の考えに従って、競争の原理がどんどん浸透します。 確かに、競争させれば、皆頑張るでしょう。しかし、その頑張り方に問題があります。何が何でも勝ちたい、不正をしてでも勝ちたいという考えが横行してきます。この結果、競争に勝つことで、多くの報酬(お金)を得られる社会では、悪の社会になります。 競争自体は、悪い事ではありません。 競争に勝つことで、多くの報酬(お金)を得られるのが問題です。 そのお金で、自分の欲望を満たすことができます。 欲望は、悪意を増加させます。 <正しい競争社会> お金を無くします。 競争に勝った人には、権限を与えます。 個々の法人・組織は、競争に勝った人の意見に従って活動します。 ここでは、勝っても欲望を満たす物(お金)は得られません。 得られる物は、より良い商品やサービスを社会に提供(社会貢献)をした充実感のみです。 これが、「夢主義社会」です。 夢主義社会 https://www.dream-think.com/ |