夢主義社会トップへ 人間関係を維持するだけで利を得られる社会(癒着社会)   2007年11月29日  戻る

守屋前防衛次官が収賄容疑で逮捕されました。
真の問題は、金銭的恩恵を受けた事よりも、そういう人間関係で、国民の税金の配分が決められていたということです。そして、守屋前防衛次官がその地位を得られたのも、人間関係によるものだったということです。
今の社会では、同様の行為は、他にも山のようにありそうです。

直接、金銭的な利益供与が無くても、自分の地位を維持するだけで、その地位に対して高い報酬を得られるのが、今の社会です。そして、その報酬の元は、公務員の場合、税金です。
つまり、ゴルフや宴席に参加して、人間関係を大切にすることにより、回り回って、自分の地位を維持することができます。そして、高い報酬を得られます。

公務員・政治家・経営者等の、上の地位にある人たちは、その地位を人間関係で維持しています。
ですから、上の地位にある人たちは、人間関係が大切と言います。
そして、人間関係を大切にする人間を自分の近くに置きます。
そうすることで、さらに、自分の地位を確固たる物にできます。

一般企業も結局は、公共事業等を随意契約で受けて、利を得ています。
その利を得た企業との人間関係で、直接、公共事業に関わっていない企業も利を得られます。
つまり、一般企業の利益の元は、実は、国民の税金だったりします。
国民の税金が、人間関係で回り回って、企業の利益、さらには、その経営者の利益になります。

公務員・政治家・経営者等は、ゴルフや宴席に参加して、人間関係を大切にして自分の地位を維持するために頑張っているだけです。国民のためではなく、まして、人類の未来のためではありません。