夢主義社会トップへ 資本主義社会の崩壊   2008年01月17日  戻る

資本主義社会では、天下の流れ物であるお金を、要領良く自分の懐に取り込んだ人が多くの利を得ます。
多くの利を得るには、天下の流れ物であるお金は、社会に、できるだけ多く出回っている方が好都合です。
このため、借金が推奨されます。
多くの人が借金で得たお金を、消費に使うことで、天下の流れ物であるお金が急激に増えます。
それが行き過ぎて破綻したのが、サブプライム問題です。

お金は、実は単なる数値だけなので、簡単に暴走してしまいます。
実態経済と関係なく膨張したものが、何れ破綻するのは当然でしょう。
サブプライム問題は、実は、資本主義社会の崩壊なのかもしれません。

以前、株は景気の先行指標でした。
でも今は、株式市場が実態経済を動かし、景気を左右するようになりました。
個々の企業業績は、景気に直接関係無くなりました。
逆に、株式市場の低迷が原因で、景気が落ち込み、さらに企業業績も低下することになります。
こんなマネーゲームは、廃止すべきでしょう。

株式市場、商品市場の在り方を考え直すべき時に来ていると感じます。
そもそも商品先物市場は、商品価格を安定且つ適正な価格に保つために、作られた制度ではなかったのでしょうか?
市場原理とは、需要と供給のバランスで価格が決まるということです。
ところが、今は、マネーゲームの論理で、価格が吊り上げられたり、逆に急落したりします。
こんなマネーゲームは、廃止すべきです。

コンピュータ管理が進み、且つ、世界がネットワークで一つにつながった現代では、
お金という媒体を使わなくても、
需要と供給のバランスを考えながら、適正な取引を行うことは、可能になりました。

既に、ほとんどの人と物の情報は、コンピュータで管理されています。
それらを、全て、一つのお金という媒体に換算してしまうから、訳が分からなくなり、マネーの暴走を引き起こします。
人と物の情報を、そのまま直接、管理して、需要と供給のバランスを取って行けば良いのです。

そろそろ、お金という媒体と縁を切り、新しい社会構造に移るべき時が来ているのではないでしょうか。
「夢主義社会」はお金のない社会です。