夢主義社会トップへ 行政の無駄:事務処理の統一   2008年01月21日  戻る

私は昔、システムエンジニアとして、県庁の事務処理の電算化に参加したことがあります。
一つの業務で1億円程度の費用が掛かります。それを、複数の業務について行います。
システム開発では、他県でのシステム仕様を入手して、参考にして開発していました。

県毎に独自の仕様もあるのでしょうが、ベースは大きく違わないでしょう。
そうであるならば、同じシステムを導入すれば、安く済むと思います。
各県毎に、独自にシステム開発を行うのは、税金の無駄遣いとしか思えません。
その無駄なお金のばら撒きで、システム開発会社は、利益を得ています。

コンピュータシステムに限らず、建物や公共工事等も、
都道府県、市町村毎に、独自に行っていることが、行政の大きな無駄になっています。
国全体で、できるだけ統一して、ワンパターンで行うことが、無駄の排除になります。

<補足>
私が昔、大手のソフトウェア会社でシステムエンジニアとして、見積りを行ったことがあるのですが、システムエンジニアの1人月の見積り金額が100万円程度だったことを覚えています。当時の私の月給は30万円に満たない状態でした。
見積り単価には、社長を含めた幹部社員、営業、人事、総務の人たちの給与や様々な経費が、システムエンジニアの見積り単価に上乗せになっているようです。従って、顧客への提示金額は、システムエンジニア自身がもらっている給与の3倍から5倍の単価になります。こんなに高い金額を顧客が払うはずがなく、単価の安い下請会社、さらに孫請会社へと発注することにより、単価の高い元請会社のシステムエンジニアの割合を減らして帳尻を合わせます。この辺が、見積りで一番悩まされた点です。(^_^;;)

会社の経理担当者は、「この単価で見積りしてもらえれば、当社は充分に利益を得られる。」と胸を張って言っていました。それはそうでしょうが、あまりに高過ぎます。本来、商品やサービスの価格を決めるのは消費者です。

ソフトウェア会社が存続するには、異常に高いシステムエンジニアの単価は、仕方の無いことのように思えますが、逆に、このようなソフトウェア会社は、市場競争力に欠けているため、潰れて当然という気もします。

また、営業部門に在籍していたこともあるのですが、営業の会議では、顧客からの仕事の請負を入札ではなく、如何にして「随意契約」で請負うかが議論されます。
犯罪ではないと思うのですが、このようなドロドロした行為を行っている会社に在籍していたのかと思うと、情けなく思います。
※もちろん、談合もしっかり行っているようでした。といっても、さすがに、営業の会議で談合について話し合うことはありません。関係する担当者と上司がコソコソと話し合って進めているようでした。

<追伸>
「夢主義社会」にお金はありません。
人々は、夢を追い求めます。※夢は社会貢献です。
報酬は、次の新たな夢に挑戦する権利です。