夢主義社会トップへ インサイダー取引は無くせない※株取引の致命的欠陥   2008年04月23日  戻る

野村證券インサイダー事件について、
野村證券の、社員教育や情報管理の有り方が問題視されていますが、
そういう問題ではないと思います。

どんなに、社員教育や情報管理を徹底しても、
悪意ある社員が、悪意を持って行動すれば、無意味です。

証券会社に入社する人間は、お金に執着心の高い人間です。
お金儲けのために、証券会社に入ったのです。

目の前に、お金儲けのネタがあるのに、
「それを利用してはいけない」と言われても無理でしょう。

馬の目の前に、ニンジンを吊るすとか
猿の目の前に、バナナを置くのと同じです。

インサイダー取引を無くすには、
「重要な情報を得た人間を、その情報が公開されるまで、会社の中に閉じ込める」
「そして、一切の連絡手段を絶つ」
というような手段が必要です。

でもこれでは、仕事にならないでしょう。
また、人権蹂躙だ!ということになり、無理です。

<補足>
今の社会では、誰でも様々な情報を容易く入手できます。
証券会社の自己売買部門では、いろいろな情報を一番早く入手できるでしょう。
証券会社の自己売買部門は、インサイダー取引になるような取引はないのでしょうか?

富士通は、関連会社の株を売ることがよくあります。
関連会社ですから、未公開情報を得ることも可能だと思います。
けっこう高値で売り抜けているように思えるのですが、これは、インサイダー取引にならないのでしょうか?

インサイダー取引で警察が動くのは、たまたま誰かが指摘した件だけで、実際には、至る所でインサイダー取引が行われているのでは?と感じます。

個々のインサイダー取引を問題視するよりも、インサイダー取引で利益を得られる今の社会構造を問題視すべきだと思います。
つまり、株の売買で利益を得られるのが問題です。
さらに言えば、株の存在が問題です。

商売人は、お金で欲望を増幅するだけでは飽き足らず、株というルールでさらに欲望を増幅させています。
それが、今の資本主義社会です。

<追伸>
「夢主義社会」は、「資本主義社会」に次ぐ、新しい社会構造です。
「夢主義社会」に、お金はありません。
人々は、夢を追い求めます。
報酬は、次の夢に挑戦できる権利です。