夢主義社会トップへ 殺人に向かう理由:テレビで見たから   2008年07月11日  戻る

テレビニュースで、無差別殺人に向かう理由が、理解できないと言っていました。
でも、理由は簡単です。
殺人シーンを、テレビや映画等で見たからです。

人間は、一般的には論理的思考の上で行動すると考えられています。
でも、実は、人間の行動は、周りの人の真似をしているだけだったりします。
周りの人には、テレビや映画の中の人も含まれます。
強く印象に残り、自分の頭に記憶された行動を、真似て行動します。

赤ん坊は、周りの人の真似をしながら成長します。
大人でも、基本は同じです。

特に、最近は、記憶力だけで、応用力に欠ける人間が増えているようです。
このため、自分の行動が正しいか否か判断する能力を持ちません。
結果、自分の頭に記憶された行動を、そのまま行動に移してしまいます。

自殺も同じです。

<補足>
最近の凶悪犯罪は、伝染病に似ています。
その感染源は、テレビです。
自殺も殺人も、その詳細な情報が、テレビを通して、多くの人に伝わります。
それも、多くの人の興味を引くように、説明してくれます。
このため、多くの人が、しっかりその凶悪犯罪の手順を理解してしまいます。

視聴者の中には、自分の状況に不満を抱えている人も多いでしょう。
昔は、不満があっても、それを爆発させる方法を知りませんでした。
ですから、自殺や殺人には至りませんでした。

でも、今は、不満を爆発させる様々な方法が、テレビで公開されています。
他にも、テレビゲームや映画等でも、教えてくれます。

不満を爆発させる方法を知っていて、且つ、自分の状況に不満を抱えていて、
さらに、豊かな社会で、理性を育む事ができなかった人が、
ある日突然、チョットしたきっかけで、自殺や殺人へのスイッチが入るのでしょう。