夢主義社会トップへ B・C案は「臓器移植が必要な病気=人の死」   2009年06月18日  戻る

臓器移植法改正案について、年齢制限無しのA案が、衆院で可決されたようです。

これは、とりあえず、法律として、年齢制限を撤廃するだけです。
あくまでも、家族の同意が必要です。
また、小児の脳死判定基準を、どのように判断するかは、未だ、検討が必要です。
家族が、小児の脳死判定基準の内容を理解した上で、判断すれば良いのです。
理解できなければ、同意しなければ良いのです。

この可決に対して、A案は「脳死を人の死」と一律に決め付ける案であり、問題であるという人がいるようです。
でも逆に、年齢制限を行うB案,C案は、「小児で臓器移植が必要な病気=人の死」と一律に決め付ける案とも言えます。
つまり、「小児で臓器移植が必要な病気になったら諦めて死んで下さい」と言っているのと同じです。

現状では、海外で臓器移植を受ける手段がありますが、日本で禁止されている行為を海外で行うのは問題です。

法律で一律に、「小児で臓器移植が必要な病気=人の死」と決め付ける事は許されないでしょう。

<余談>
臓器移植法に限らず、行政が一方的に、国民の活動に規制を設けるのは問題です。
基本は、自由であるべきです。
そして、行政は、国民に対して、情報の公開に努めるべきです。
規制は、多くの国民の賛同を得た場合に限定すべきです。

ところが、今の日本では、最初に、官僚が勝手に規制を作ってしまいます。
そして、国民は、この規制で苦しめられます。
仕方なく、国民は、この規制を撤廃するために、無駄な時間を費やす事になります。