夢主義社会トップへ 勤労感謝の日:子供と遊ぶよりも、働く姿を見せる   2009年11月23日  戻る

子育てに熱心な親が増えているようです。
会社の中での仕事は、単なる歯車としての仕事であり、けっこう時間に余裕があるのだと思います。
そして何よりも、子供には、大人が捨てた夢があります。
自分が捨てた夢の実現を、子供に漠然と期待しているのではないでしょうか。
結果、子供に関心(期待)が向き、子育てに熱心になるのではと思います。

自分の子供を、良い人間に、立派な人間に育てたいと思い、いろいろと苦労しているようです。
でも、「子は親の鏡」です。
親が、いくら言葉で正しい事を説明しても、親の実際の行動が伴わなければ、子供はそれを真に理解できません。
親が、子供に対して、言葉だけで正しい事を説明・強要したならば、その子供は、親の前でのみ、良い子を振る舞う人間に育つでしょう。

「父親が、毎日、夜遅く酒を飲んで帰宅し、土日は子供と遊ぶ」といった場合、子供は父親をどう思うでしょうか。
「父親の仕事は、会社で夜遅くまで酒を飲むことである。土日は子供と同等である」と子供は理解していないでしょうか?
これでは、大人社会に夢も希望も見出せなくなり、ニートやフリータが増えるのは当然の成り行きと思えます。

親が子供に対して行うべきは、子供と一緒に遊ぶことではなく、親が額に汗して働くところを子供に見せることです。
しかし、これは、会社に勤める人(サラリーマン)が多い現代社会において、たいへん難しいことです。

テレビのニュース等においても、毎日のように、癒着、談合、詐欺、脅迫、窃盗、暴力、殺人、等のニュースが報道されており、未成年者には、好ましくない環境です。
上場会社や政治家、公務員、警察、医者等の不祥事も多くあります。
大人が職場で、子供に知られたくないような不正な事を行っていながら、子供には、立派な人間に育ってほしいというのは、無理があります。
大人が影で悪い事を行っていれば、子供も影で悪い事を行うようになるのが、当然の成り行きです。

そうであるならば、いっそのこと、醜態をさらす親とは隔絶した世界で子供を育てるのが良いと思います。
全寮制の学校等が良いかもしれません。
もちろん、学校の先生が、子供の御手本になるような人であることが前提条件です。

「子供と向き合うことが大切」とか「子供に背を向けている親が問題」といった声を耳にしますが、昔は、子供の相手をしている暇も無く、額に汗して働く親が多かったと思います。
そんな親の背中を見て、子供は育って来ました。
しつけや叱ることが大切という人もいますが、子供たちは、大人たちの言葉よりも、行動を見ています。
行動の伴わない言葉は、不信感を募るだけです。

夢主義社会」は、300年後の理想社会を目指します。