戦時中暴走していた日本人は、無条件降伏の瞬間だけ、理性を取り戻したことを御存知でしょうか? 「日本は和を重んじる国」と言えば聞こえが良いのですが、 法律やルールよりも、仲良く(協調性)が尊ばれる社会 (例えば、談合、癒着、赤信号皆で渡れば怖くない等) さらには、長い物には巻かれろ!強い者には従え! 個性を捨て集団に従属することが求められる社会 一般的な日本人には、本来どうあるべきかと言った信念はありません。 ただ単に、周りに合わせているだけです。 そんな中で「俺は偉いんだ!俺は正しいんだ!俺について来い!」という人間がいると、 周りの人たちは、その人に従ってしまいます。 このような日本だから故に、 愚かな戦争に、民間人も一丸となって取り組んだ日本。 とことん廃墟になるまで、降伏できなかった日本。 が存在します。 今の憲法は、米国流の民主主義や平等社会の理念に基づいて作られたものです。 日本の古い習慣(封建社会)や理念に捉われず、理想的な民主主義や平等社会を目指す憲法になっています。 また、戦争の悲惨さ、残虐性を知っている人間が、恒久的な平和を願って作成した憲法です。 通常の日本人の思考では、到底作ることができない憲法です。 とことん廃墟になった状況で、多くの人々が平和を願って作り出されたのが、今の憲法です。 戦争に勝ちたいという欲望が、無条件降伏により一瞬にして消え去り、 その結果、理性を取り戻し、今の憲法が作られたということです。 この平和憲法を守り通すことが、戦争で亡くなられた方々に対する真の追悼になると思います。 欲望が消えたのは、終戦の一瞬だけであり、その後、再び欲望が復活し、現在に至っています。 平和の中で、豊かさを追い求めている今の日本人が、憲法を変えると、憲法改悪にしかなりません。 |