夢主義社会トップへ その場の空気に流されるな!   2010年05月15日  戻る

「その場の空気を読め!」と言われます。
その場の空気を読む事は、本来どうあるべきかよりも、
「その場の雰囲気に流されなさい」と言う事です。
つまり、周りが悪いことをしていたならば、自分も一緒に悪い事をすることになります。
この結果、談合、癒着、偽装、さまざまな不正行為が行われています。

本当は、その場の空気とは関係なく、
正しい事は正しい、間違いは間違いなのです。

ところが、現代社会では、相手の顔色や、相手の気持ちにより、真実が曲げられています。
相手の顔色や、相手の気持ちを重視した結果、本来どうあるべきかが軽視されます。
その場しのぎで、今さえ良ければそれで良いという発想が横行します。
人々は、短絡的な楽しみ(欲望)に向かいます。
欲望は争いを招き、破滅に向かいます。

何故このような社会になったのか?
それは、政治家や官僚は、身近な人間関係を大切にしてその地位を得ました。
その自分たちの行動を正しいとして、社会に広めたのです。
学校教育でも、人間関係重視の教育が行われています。

相手を言いくるめるには、自分の話を聞いてもらう事が基本です。
ですから、「人の話は聞くもの」という言葉が出てきます。
さらには、言語力不足で分かりやすく説明できない場合、
「空気を読め」「思いやりが大切」という言葉で、
自分に都合の良い解釈や行動を、相手に求めます。

本当は、
■「人の話は聞くもの」ではなく、
 「私の話を聞いて下さい」と頭を下げるべきです。
■「空気を読め」ではなく、
 「言語力不足で申し訳ありません」と頭を下げるべきです。
■「思いやりが大切」ではなく、
 「無能な私を助けて下さい」と頭を下げるべきです。
でも、競争社会では、頭を下げると負けです。
負けを認めたくないので、命令形の言葉を使います。

現代社会で舌先三寸の頂点に立つ人は、政治家や官僚です。
国民の税金や借金で、好き勝手な事をしている状況は、当に自転車操業です。
振り込め詐欺は、政治家や官僚の手口を真似ただけです。

このような政治家や官僚に、日本を任せてはいけません。
民主主義は、自己責任です。
国民一人一人が、主体性を持って、政治に意見を言うことが基本です。
政治家任せでは、民主主義は腐敗してしまいます。

世間では、選挙での選択肢は、民主党か自民党のようですが、
これもその場の空気に流されているだけです。
政治家に求められるのは、国民の声に耳を傾ける事です。
選挙で勝つことよりも、
国民の声に耳を傾けて、地道にコツコツ、必要な法案を出すべきです。