殿様は偉くない!ピラミッドの底辺に重荷 2012年08月18日
「殿様は偉い人」というのが、一般的な発想です。 殿様に限らず、人の上に立つ人は、偉い人ということになっているようです。 現代社会では、「社長が偉い人」ということのようです。 でも、「人の上に立つ」ということは、それを「下で支えている人」がいるということです。 組体操でピラミッドを作る場合に、上に立つ人は偉い人でしょうか? 頑張っているという観点からは、一番下の人が偉いように思えます。 組体操のピラミッドで上に立つ人は、小柄でバランス感覚の良い人です。 会社の社長も、バランス感覚が良く、要領良く振舞ってその地位を維持しています。 地位が高いほど多くの報酬を得られる社会構造は、 上の地位を得た人たちが、要領良く振舞って、そういう風習を作っただけのようです。 本来、社長も平社員も、それぞれ役割が異なるだけです。 一人一人が、その役割を果たすことで、会社が成り立ちます。 従って、報酬は、地位とは関係なく、自分の役割を如何に果たしたかで決めるべきです。 社長の中には、会社が赤字なのに、高い報酬を得ている人も多いようです。 地位によって報酬を決めるのは、間違った風習です。 間違った風習が、格差を固定化、拡大させています。 <補足> 格差拡大は、一人一人の物の見方・考え方に起因しています。 ・お客様は神様です ・社長は偉い人 ・上司は偉い人 このような発想が、格差を拡大・固定化しています。 神様や偉い人には、気を配り、優遇します。 そして、高い報酬を、当然と考えます。 神様や偉い人に高い報酬を与えるには、それ以外の人の報酬を低く抑える必要があります。 これが格差です。 格差社会は、上に立っている人間だけに問題があるのではなく、 格差社会を認めている下の立場の人間にも問題があります。 人間は皆平等です。 社長も平社員も単に役割が違うだけで、人間としては対等です。 「社長だから偉い、平社員だから偉くない」といった意識は捨てるべきです。 一人一人が、自分の役割をしっかり果たすことで社会は成り立ちます。 地位・名誉に対する報酬を廃止すれば、格差が解消されます。 格差が解消され、一人一人に適正な報酬が支払われる事で、景気が回復します。 ところが、実際には、企業は、経営者の高い報酬を確保するために、 立場の弱い人から順番に首を切るようです。 最近は、正社員の首切りも増えているようです。 そもそも、地位・名誉が報酬なのです。 地位・名誉により、大きな権限を得られます。 その権限を使って、自分の夢を実現することができます。 地位・名誉を得て、さらに、お金を貰うのは、二重に報酬を得ています。 二重に報酬を与えれば、格差が拡大するのは当然でしょう。 地位・名誉に対する報酬は廃止すべきなのです。 「夢主義社会」は、300年後の理想社会を目指します。 |