夢主義社会トップへ 耐震強度偽装問題   2005年11月29日  戻る

最近のマンション建設ブーム、けっこう安い物件も多く、「手抜き工事しているのでは?」と疑問を感じていましたが、やはり、いろいろとあるんですね。今回の耐震強度偽装問題は、ほんの一角であり、土地の問題や、セメント等の材質の問題等、もっといろいろありそうです。

民間の指定確認検査機関が問題視されていますが、自治体の検査でも、偽装を見抜けなかったケースがあるようです。検査担当者の話では、「性善説で検査していた」とのことでした。早い話が、「手抜き検査をしていた」ということのようです。

コスト重視で、安全性が二の次にされたという点では、JR西日本の福知山線脱線事故と同じだと思います。
但し、ニュースを見ていると、どうやら、今回の問題の根源は、どうも、一人の社長にあるようです。

本来、建築士も含めて技術者は、コストよりも、良いものを作りたいという意識が強いものです。また、ルールを守る意識が強いものです。そういう人間が、何故、偽装行為を行うに至ったのか。そこが問題です。
つまり、建築士に対して、偽装行為をする以外に方法がない状況に、働き掛けた人間がいるはずです。舌先三寸で、後々、証拠が残らないように、働き掛けた人間がいるはずです。
「舌先三寸の人間たちによる腐った社会」