夢主義社会トップへ 舌先三寸の人間たちによる腐った社会   2005年12月31日  戻る

今年は、景気が上向いた反面、様々な社会問題が表面化した年だったと思います。
一般的な表現では、「光と影」ですが、私から見ると、「悪の社会に向けて、まっしぐら」という感じがします。
「景気が上向いた」ことは、一見良いことのように思えますが、実は、「悪の社会」が栄えているに過ぎません。「悪の社会」であるために、常に様々な問題が浮上してきます。
企業は、品質や安全よりも、コスト(お金)を重視して、利益を出してきました。これは、「悪の社会」そのものです。
 ・東証システム障害
 ・JR西日本の福知山線脱線事故
 ・耐震強度偽装問題
 ・生命保険不払
 ・道路公団管制談合
このような社会では、人々は未来を信じることができません。未来がない状況では、「今さえ良ければそれで良い」という考えで、人々は欲望に向かって走ることになります。
 ・少子高齢化
 ・理由の曖昧な殺人・自殺

<商売はマネーゲーム>  
商売は、安く仕入れて、高く売ることで、利益を得ます。
当然、相手が存在しており、
仕入の場合、安く仕入れたということは、仕入れ元は、安く売った。つまり、損をしたことになります。
販売の場合、高く売ったということは、購入者は、高く買わされた。つまり、損をしたことになります。
マージャンや、トランプゲーム等を、お金賭けて行った場合を考えると良く分かるのですが、そのゲームの中で、だれかが得をしたということは、だれかが損をしていることです。
商売とは、このような行為を、舌先三寸で行い、如何に自分が利益を得るか。逆に言うと、相手に損をさせるか、ということになります。つまり、マネーゲームだということです。
人々は、マネーゲーム(商売)の中で、理性を失いつつあります。
理性を失った人は、人間ではありません。
時代劇では、「てめえなんか人間じゃねえ!たたっきってやる」といった言葉がよく出てきますが、今の社会では、理性を失った人が増えているように思えます。

<舌先三寸の人間たちによる腐った社会>
私は、子供の頃から、今の社会を、「舌先三寸の人間たちによる腐った社会」と感じていました。
  ・「真実が、舌先三寸で歪められてしまう社会」
  ・「正直者はバカを見る社会」
最近、詐欺行為が事件として表面化することが増えていますが、一般の身近な人間関係でも、舌先三寸で真実が歪められることは、よくあることではないでしょうか。
  ・「人の優しさに付け込む卑劣な人間たち」
人と人が会って話しをすることは、心と心を通わす手段にはならず、舌先三寸の技に長けた人間の都合の良い方向に進めるための手段になります。
  ・「嘘、はったり、見栄」
そもそも、人が口にする言葉は、情報量が少なく、曖昧です。その曖昧さを利用するのが舌先三寸の技です。