「あなたは何のために働いていますか?」と聞かれて、多くの人は「お金儲けのため」と答えると思います。 「お金儲けのため」ということは、社会のためにならなくても、とにかくお金をもらえれば良い分けで、この発想の先には、詐欺、談合、不正、窃盗、殺人等、を行ってでも、お金を得たいということになってしまいます。 現実的に、そういう悪い行為でお金を得ている人も多いようです。 でも、多くの人は、悪いことをしてはいけないと考え、思い止まります。 この考えの差は、何なのでしょう? それは、理性が有るか無いかだと思います。 理性とは、社会貢献を重視する感情です。 理性を持った人は働く理由を、「お金儲けのため」と答える反面、心の中で、「お金儲けのためだけでなく、社会貢献である」と思っているはずです。 逆に、理性を持っていない人は、ひたすら「お金儲けのため」のみになり、詐欺、談合、不正、窃盗、殺人等、を行ってでも、お金を得たいということになります。この状況は、お金の魅力(魔力)に負けて、理性を失ったとも考えられます。 ここで、「お金」っていったい何なのでしょうか? お金は、人が物を得るために、便宜的に考え出した仮想のものです。 紙幣を見ると、お金は実在するように思えますが、実際には紙切れです。 人が、その紙切れに意味付けをしただけです。 現代は、そのお金が、実態があるかのように振る舞い、独走している状態です。 そして、お金がお金を、生み出す社会です。 お金と言う幻影に、振り回されている社会です。 本来、大切なものは、人と物です。 人は、物を作るための生産者であり、また同時に、物を消費する消費者でもあります。 多くの人たちが、多くの物を作ることにより、人類の未来へと続きます。 労働は人類の未来のためです。 お金と言う幻影に、人間は、労働の本来の目的を見失ったように思えます。 |