「何故、人を殺してはいけないか」それは、人を殺す行為が、人類の未来に逆行する破滅行為だからです。 子孫保存は全ての生命の基本的な本能です。そして、人類は、この子孫保存を、社会全体(社会性)として、維持しようとしています。人は一人では生きられません。お互いに協力して、力を合わせることにより、様々な苦難を乗り越えて、人類の未来に向って歩み続けることができます。その目的に反する行為が、悪です。 人々が個人的な本能に任せて、「自分さえ良ければそれで良い」という発想「悪」で、行動したならば、人類は何れ滅亡してしまいます。そこで、この「悪」を取り締まるために、様々な法律やルールが存在します。 しかしながら、豊かな社会では、人々は、人類滅亡の可能性を認識できません。 このため、自分一人が悪いことをしても、問題ないだろう。 場合によっては、一企業が、悪いことをしても、問題ないだろう。 という安易な発想が横行してきます。 つまり、豊かな社会では、犯罪が増えるということになります。 確かに、人々がお互いに信頼し合っている社会において、犯罪を行うことは、容易い事です。 耐震強度偽装問題においても、基本的なルールが、性善説に基づいているとのことでした。 一見、社会のルールに沿った企業でも、その活動内容は、実は、人類の未来に逆行した行為であることも、多々あるようです。 一人一人が、人類の未来という観点から、何が正しくて何が間違っているのか判断する心の目が大切だと思います。 |