夢主義社会トップへ 国民投票法案、実は民主主義の崩壊   2007年04月13日  戻る

今回の国民投票法案の内容を個々に考えると、実は民主主義の崩壊では?と感じました。
・憲法改正は、有効投票総数の過半数を賛成票が占めた場合に承認
 通常、投票に行く人は、賛成する人が多いです。反対する人は、投票に行かないことが多いと考えられます。従って、投票した人の過半数が賛成票である可能性は、たいへん高いと考えられます。つまり、今回の国民投票法案の方法をとれば、自然の成り行きで承認を得られるということです。この国民投票法案は、単に、「民主主義に則り、国民の賛否を確認した」と国民に思わせるための、形式的な行為に過ぎないということです。
・国民投票の対象を憲法改正に限定
 これは、憲法改正以外について、国民投票は許さない。つまり、国民の意見に耳を傾けるつもりはないということです。
・投票権者の年齢を18歳以上
 これは、善悪の判断を持たない年齢層を、舌先三寸でうまく丸め込んで、賛成票にしようという行為です。

私が思うには、民主主義をしっかり維持するためには、憲法の改正は、
「有権者総数の4分の3以上の賛成を求めるべき」だと思います。
例えば、87%以上の人が投票し、その中で、87%以上の人が賛成するということです。
つまり、殆どの人が投票し、殆どの人が賛成したならば、憲法改正を承認するということです。

今回の国民投票法案では、50%の人が憲法改正に反対して投票に行かず、さらに、投票に行った人の中で50%が反対をしても、憲法改正が承認されることになります。つまり、有権者総数の4分の3の反対があるにも関わらず承認されることになります。

この法案では、国会議員の都合でどんどん社会のルールが変えられてしまいます。
国会議員に都合の悪い法律を、国会議員に都合の良い法律に変えれば、国会議員が法律に違反することは無くなります。

国会議員は、自分たちが殿様だと思っているのではないでしょうか?
・国民は、殿様のために、額に汗して働き、税金を納めよ!
・国民は、殿様の決めたことに黙って従え!
国民投票は形式的なものであり、基本的に「国会で結論が出た内容について、国民が反対するのは許さん!」という感じを受けます。

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