夢主義社会トップへ 飲酒で低下するのは理性、逆に、悪意は増加   2008年01月09日  戻る

昨年の福岡市内で飲酒運転で3人を死亡させた事故に対する裁判で、
危険運転致死罪を適用できなかったようです。
事故の原因は、「脇見運転」で業務上過失致死罪と判断されたそうです。
「正常な運転が困難な状態にまでは酔っていなかった」と判断したようです。

でも、正常な運転とは、何なのでしょうか?
正常な運転に必要なのは、「理性」です。

「理性」と「知性」は、異なります。
「理性」は、社会性です。
「知性」は、単に知恵です。

「知性」があれば、とりあえず、車の操作はできます。
自分に危険が及ばないように、回避することはできます。
ただし、他の人に害を与えないように注意する意識はありません。

飲酒は、「理性」を低下させます。
逆に、「知性」は、向上します。
「理性」を伴わない「知性」の向上は、「欲望」さらには「悪」につながります。
この結果、飲酒によって、様々な迷惑行為が行われているのが、現状です。

今回の裁判の誤りは、「理性」と「知性」を同じに考えた事です。
そもそも、現代の科学では、脳の働きは未だ未だ解明されていません。
 ・「理性」や「知性」が、脳の中でどのような形で機能するのか?
 ・飲酒が、脳にどのように影響するのか?
分からないままに、裁判では、善悪の判断をしています。

飲酒は、「理性」を低下させます。
「理性」が低下した状態で運転すれば、他の人に危険を及ぼすのは必然です。
したがって、飲酒運転=危険運転致死罪を適用すべきです。

<追伸>
「夢主義社会」では、「理性」と「知性」を明確に分けて考えます。