夢主義社会トップへ 正社員という地位に対して報酬が支払われる社会   2008年04月09日  戻る

格差の原因は、地位を得た人間が、報酬に対する権限も持っているからです。
地位を得た人間の心一つで、その下の人間の報酬が決まります。

会社の中には、仕事をしないで、その地位に居座ることで、高い報酬を得ている人が大勢います。
それが、遥か昔から続く人間社会の基本構造(封建社会)と言って良いと思います。
ですから、ほとんどの人は、上の地位になるために、あらゆる手を尽くします。
上の地位になるためには、自分の仕事を頑張るだけでは、ダメです。
上の地位になるためには、まず、自分の上司に気に入られることが基本です。
つまり、人間関係が大切と言うことになります。
上司の御機嫌を取りながら、上司の都合良く振舞うのが一番大切なようです。

上司の中には、コミュニケーション能力で要領よく振舞ってその地位を得た人が多く、結果として、実際の仕事においては「上司=無能」であることが多いようです。

コミュニケーション能力で要領よく振舞うことで、高い報酬を得られる今の社会では、まじめにコツコツ物作りに頑張っている人たちは、報われません。
「正直者はバカを見る」ということわざ通りです。
しかし、このような社会構造にしたのは、上に立っている人間だけではなく、下の立場の人間にも問題があります。
上の地位に立っている人間を尊敬するのが当然と思っている人が多いのが問題です。
上の地位に立っている人間は、コミュニケーション能力で要領よく振舞う人間であり、「軽蔑すべき人間」という意識を持つことが大切です。

人間は皆平等です。
社長も平社員も単に役割が違うだけで、人間としては対等です。
「社長だから偉い、平社員だから偉くない」といった意識は捨てるべきです。

「人の心も金で買える」という言葉が問題視されていますが、「社長だから偉い」という意識を持っている人は、「心を金で売った人」ということになります。
上司の指示に従うのは当然ですが、上司を尊敬するような、心まで尽くすべきではありません。

明確な成果を出した時に、高い報酬を出すのは良いかもしれません。
でも、地位や名誉に対する報酬は、無意味です。
地位や名誉に対する報酬を支払うために、まじめにコツコツ物作りに頑張っている人の報酬が削られています。
これが、格差の真実です。

「正社員と派遣社員で報酬が違うのは不公平だ!」という話がありますが、
これは、正社員という地位に対して報酬が支払われていると考えるべきです。

「正社員と派遣社員で報酬が違うのは不公平だ!」という前に、
舌先三寸で実際に働いていない社長が、高い報酬を得ている事を、問題視すべきです。
さらには、総理大臣や日銀総裁が、高い報酬を得ている事を、問題視すべきです。
最終的には、地位・名誉に対する報酬を全て禁止すべきです。