夢主義社会トップへ 豊かさが理性を失わせる   2008年06月10日  戻る

困っている人を見ると、助けたくなる。
裕福な人を見ると、ねたむ、うらやむ。

人は、心を持っているようで、実は単に、
周りの状況に反応しているだけの機械(歯車)なのかもしれません。

理性とは、困っている人を見て、助けて上げたいと思う事で、育まれる心だと思います。
でも、豊かな社会では、困っている人を見る事が少ないです。
このため、理性が育まれません。

【愛と夢の方程式】
・愛+理性+知性=夢
・愛+知性=欲望

愛は、だれもが持っている基本的な本能です。
この愛に理性を加えて、社会貢献的な大きな愛にした上で、知性を加えると、夢になります。
でも、理性が伴わない状態で、愛(自己中心的な愛)に知性を加えると、欲望になります。

豊かな社会で、理性を育む事ができなかった人は、欲望に向かう事になります。
その欲望を満たす事ができれば、普通に生活できるのですが、
欲望を満たす事ができなかった場合、自殺や殺人に向かいます。

また、一見、普通に生活している人でも、欲望のために、不正行為に手を染めている事が多いようです。

最近、自分の不満を裁判に訴える人が増えて来ましたが、これも、根底には欲望があるのでしょう。

人類は、豊かさを追い求めていますが、豊かさは、ほんとうに人類のために良い事なのでしょうか?
食べ過ぎて豊かに太った人は、良い状態とは言えないでしょう。
貧しいのは困りますが、豊かも問題です。
ちょうど真ん中で、バランスが取れた状況が一番良いのではないでしょうか。

<追伸>
人は、何故、自分に心があるのか知らない。
人の脳の仕組みは、未だ未だ解明されていないことが多い。

人の脳は、大自然の脅威の中で、進化してきた。
逆に、豊かな環境では、退化する。

困っている人を見ると、助けたくなる。
裕福な人を見ると、ねたむ、うらやむ。
人は、心を持っているようで、実は単に、
周りの状況に反応しているだけの機械(歯車)なのかもしれない。

「夢主義社会」では、人の本質を考慮して、真に目指すべき社会構造を考えます。