夢主義社会トップへ 経営者が一番痛みを感じるべき!   2009年01月09日  戻る

金融危機のしわ寄せで一番痛みを感じているのは、底辺で働く人たちのようです。
本来、大企業の経営者が、一番痛みを感じるべきではないでしょうか?

日本経済において、大企業の経営者は、一番責任の有る立場です。
その責任者が一番痛みを感じるのが筋道でしょう。

そもそも、今回の金融危機の真の原因は、景気の良い時期に、大企業の経営者が従業員の給与を上げなかったために、日本の内需が拡大せず、頭打ちした結果、日本に投資していた米国が破綻したのです。
今回の金融危機の真の原因は、日本の大企業の経営者にあるのです。
その責任を取って、大企業の経営者は、全ての自己資産を投入して、景気回復に努めるべきです。

ところが、現状では、経営者たちは、今回の金融危機に対して、まず自分の身を守る事を第一に考えました。
生産を大きく減らし、今回の金融危機をやり過ごそうとしています。
その結果、大量の解雇者を出しました。
つまり、労働者に責任を取らせたのです。

経営者の責任を、一番底辺の労働者にしわ寄せして、責任を取らせて解雇するというのは、不当な行為としか言えません。
でも、今の資本主義社会では、それが一般的であり、法律で罰する事が出来ません。

やはり、今の社会構造を根本から見直すべき時期に来ているのではないでしょうか。
新しい社会構造を考えて見ませんか?



<補足>
雇用対策として、経営者側からワークシェアリングという話しが出ているようです。
でも、ワークシェアリングという名目で、従業員の給与を下げたいだけではないでしょうか?
従業員の給与を下げて、少ない報酬に慣らせておき、
景気が回復しても、「未だ、景気回復していない」等と言って、
その低水準を維持すれば、継続して安い賃金で従業員を雇えます。

数年前の景気の良い時期にも、大企業の経営者は従業員の給与を上げませんでした。
そして、経営者自身は、高い報酬を得ていました。

大企業の経営者は、単に、従業員を安く扱き使って、その利益を自分の報酬にしているのです。
これが、格差を拡大しています。
逆に言えば、大企業の経営者の高い報酬は、格差によって維持されているという事です。

経営者は、会社が赤字でも、高い報酬を得ています。
これが狂った社会構造であり、格差を固定化しています。

経営者は、会社の利益から、従業員にしっかり給与を支払い、株主に配当を支払い、もし余ったならば、自分の収入にしても良いと思います。
赤字の場合は、報酬無し、場合によっては、自分の資産を使って、赤字を補うべきです。

ワークシェアリングも良いのですが、問題は報酬をどうするかです。
まずは、経営者の報酬を下げるべきでしょう。
赤字の会社は、経営者の報酬をゼロにすべきです。

経営者は責任者です。
その責任者が、一番痛みを感じるのが筋道でしょう。
二番目は、管理職が痛みを感じるべきでしょう。
一般従業員には責任が無いのですから、痛みを分かち合うのは筋違いです。