夢主義社会トップへ ばら撒きを止めれば円安に向かう   2010年09月14日  戻る

大企業の景気が良くなると、円高に向かいます。
日本国内の庶民の景気は、為替には影響しません。

政府が大企業を優遇して、お金をばら撒いた結果、
大企業は業績を回復していました。
このため、円高に向かっているのです。

円高による負担は、業績を回復した大企業だけでなく、
政府の景気対策による恩恵を充分に得られていない中小企業にまで及びます。
これが、日本国内の庶民の景気をさらに悪くします。

つまり、円高は、政府が大企業を優遇した景気対策を行なった結果です。
国民の借金で行なわれた景気対策が、結果的に、国民の首を絞めている訳です。

日本政府は、今まで、大企業を優遇する景気対策を行なってきました。
その大企業は、輸出企業です。

大企業が輸出により利益を上げようとするから、円高になるのです。
為替は、輸出により過剰な利益が生じないように設定されます。
日本の貿易が黒字の間は、円高は止まらないでしょう。

■政府が大企業を支援する
 ↓
■大企業が強くなる
 ↓
■輸出により利益を得る
 ↓
■日本は強いから円高にしよう

政府が大企業を優遇する景気対策を行なう限り、円高は止まりません。

例えば、最近のエコカー補助金は、自動車産業を強くしています。
強くなった自動車産業は、輸出で稼ぎます。
貿易黒字になるので、為替は円高に向かいます。
エコポイントも家電メーカーを強くしています。

政府の支援により、強くなった企業が、輸出で頑張るから、円高になるのです。
本来は、内需拡大で頑張るべきなのです。

<補足>
円高は悪い事ではありません。
円高は、世界経済が、日本を高く評価しているという事です。

円高では、海外から安く商品を購入できます。
食料品や原材料を、海外から安く購入できます。
小麦や石油等を、海外から安く購入できます。

輸出産業にとって円高は打撃と言われますが、
輸出により利益を上げようとするから、円高になるのです。
為替は、輸出により過剰な利益が生じないように設定されます。
日本の貿易が黒字の間は、円高は止まらないでしょう。

円高対策は、現地生産を行なえば良いのです。
現地に工場を建て、
現地の人たちを雇用して、生産すべきです。
会社は、社会のためにあります。
社会に奉仕するのが、会社の真の存在意義です。
但し、これを海外で行なった場合、日本のとしてのメリットはありません。

そもそも、海外との取引で利益を上げようというのが間違っています。
内需拡大により、経済を維持すべきです。
そのためには、雇用を増やすべきです。
経営者の報酬を増やしても、消費拡大にはつながりません。

政府が、企業にお金をばら撒いても、企業は海外に目を向け、
そのお金を海外投資に使うだけです。
政府が行なうべきは、高額な報酬を得ている経営者に対して、
雇用を増やすように、監督・指導すべきです。
監督・指導だけならば、財政出動は不要です。
政府の舌先三寸で、経済を活性化できます。

夢主義社会」は、300年後の理想社会を考えます。