昔は、戦争で勝つ事で、豊かになれると考えられていました。 確かに、初期の頃は、戦争で勝った国は、豊かでした。 でも、その豊かさは、一時的なものでした。 何れは、他の国に滅ぼされたり、 軍事に力を注ぎ込む間に、庶民の暮らしが苦しくなり、自滅した場合もあります。 現在の資本主義での豊かさも、戦争と同じに見えます。 資本主義社会での競争に勝つ事で、豊かになれます。 でも、この豊かさは、一時的なものです。 競争に負ければ、破綻です。 また、競争に勝つために、多くの人たちを犠牲にしています。 ・格差の拡大 ・巨額の財政赤字 ・マネーの暴走(サブプライム問題) ・大気汚染・土壌汚染による公害 ・地球温暖化 ・食糧危機 ・安全・安心の崩壊 ・犯罪増加 ・精神の崩壊(無差別殺人、自殺の増加) 戦争と同様に、競争に力を注ぎ込む間に、庶民の暮らしが苦しくなり、何れ自滅するのでしょう。 戦争は、物理的な攻撃で戦います。 資本主義は、お金の論理で戦います。 戦いの結果は、荒廃だけです。 人類は、お互いに助け合って、今の文明を築き上げました。 競争よりも、助け合いを重視した社会構造を考えるべきです。 競争に勝ちたいという感情は、一人一人の意識に、常に存在します。 ですから、社会構造として、それをわざわざ後押しする必要はありません。 社会構造に必要なのは、競争に勝ちたいという感情を抑えて、助け合いに向かわせる構造です。 <余談> 私の案を本「夢主義社会」にまとめました。 「夢主義社会」は、お金を廃止した社会です。 従来の発想を180度覆す大胆な案(非常識な案、極端な案)を並べて見ました。 私の本を叩き台にして、皆様が新しい社会構造を考えるきっかけになれば、幸いです。 「夢主義社会」は、300年後の理想社会を考えます。 |