夢主義社会トップへ 円高は、政府が大企業を優遇した結果   2011年08月20日  戻る

日本政府は、今まで、大企業を優遇する景気対策を行なってきました。
その大企業は、輸出企業です。

大企業が輸出により利益を上げようとするから、円高になるのです。
為替は、輸出により過剰な利益が生じないように設定されます。
日本の貿易が黒字の間は、円高は止まらないでしょう。

■政府が大企業を支援する
 ↓
■大企業が強くなる
 ↓
■輸出により利益を得る
 ↓
■日本は強いから円高にしよう

政府が大企業を優遇する景気対策を行なう限り、円高は止まりません。

例えば、エコカー補助金は、自動車産業を強くしています。
強くなった自動車産業は、輸出で稼ぎます。
貿易黒字になるので、為替は円高に向かいます。

<補足>
円高は悪い事ではありません。
円高は、世界経済が、日本を高く評価しているという事です。

円高では、海外から安く商品を購入できます。
食料品や原材料を、海外から安く購入できます。
小麦や石油等を、海外から安く購入できます。

輸出産業にとって円高は打撃と言われますが、
輸出により利益を上げようとするから、円高になるのです。
為替は、輸出により過剰な利益が生じないように設定されます。
日本の貿易が黒字の間は、円高は止まらないでしょう。

円高対策は、現地生産を行なえば良いのです。
現地に工場を建て、
現地の人たちを雇用して、生産すべきです。
会社は、社会のためにあります。
社会に奉仕するのが、会社の真の存在意義です。
但し、これを海外で行なった場合、日本のとしてのメリットはありません。

そもそも、海外との取引で利益を上げようというのが間違っています。
内需拡大により、経済を維持すべきです。
そのためには、従業員の給料を増やすべきです。
逆に、経営者の報酬を増やしても、消費拡大にはつながりません。

政府が、景気活性化という大儀の元に、企業にお金をばら撒いても、
企業は海外に目を向け、そのお金を海外投資に使うだけです。
政府が行なうべきは、高額な報酬を得ている経営者に対して、
従業員の給料を増やすように、監督・指導すべきです。
監督・指導だけならば、財政出動は不要です。
政府の舌先三寸で、経済を活性化できます。

夢主義社会」は、300年後の理想社会を考えます。