経済格差への抗議デモは、自由主義経済の終焉 2011年10月16日
米国を筆頭に、世界各地で経済格差への抗議デモが行なわれています。 経済格差が嫌ならば、自由主義経済(資本主義社会)を止めるしかありません。 社会主義や共産主義では、夢が無いので、夢主義社会をお薦めします。 金融危機では、政府が、銀行に巨額の公的資金を投入しました。 この時点で、自由主義経済(市場主義経済)は、破綻していたのです。 ところが、それを認めず、自由主義経済を続けてしまったのが、失敗の根幹です。 政府が、銀行に巨額のお金を投入した結果、お金(金融)の暴走が始まりました。 お金(金融)の暴走において、要領よく振舞った人が、お金持ちになれます。 お金(金融)の暴走の後は、荒廃した社会(格差社会)が残ります。 最近の経済は、これを繰り返しているだけです。 本当は、銀行への公的資金注入ではなく、銀行を全て国有化すれば良かったのです。 銀行を全て国有化すれば、国が、お金を管理し易くなります。 そして、金融・経済をコントロールする事も簡単になります。 <補足> 資本主義社会では、経済が拡大していかないと成り立ちません。 資本主義社会では、借金して事業を行うのが一般的です。 その借金を返すには、経済が拡大する事が大前提です。 経済の拡大が止まると、借金を返せなくなり、破綻します。 「株価は長期的には右上がり」と言われますが、これは、資本主義社会を成立させるために、国を上げて、経済の拡大を支援してきたからです。 でも、それも、そろそろ限界に来ている感じがします。 最近は、自由な経済に任せて置くと、どんどん下落するので、日銀が直接、株や債権を買い支えているようです。 従来、株は、経済の先行指標と言われて来ました。 株の売買は、各企業や経済の将来の成長を予想して取引されるものでした。 これにより、成長期待のある企業にお金が回り、正常な競争が促進されます。 ところが、最近の状況を見ると、投機的なマネーゲームが、経済に悪影響を及ぼしています。 実体経済と関係なく、高騰した株価が、何れ急落するのは当然ですが、それが、実体経済に悪影響を及ぼすのは問題です。 そんなマネーゲームは、廃止すべきです。 株式市場、商品市場の在り方を考え直すべき時に来ていると感じます。 そもそも商品先物市場は、商品価格を安定且つ適正な価格に保つために、作られた制度ではなかったのでしょうか? 市場原理とは、需要と供給のバランスで価格が決まるということです。 ところが、今は、マネーゲームの論理で、価格が吊り上げられたり、逆に急落したりします。 こんなマネーゲームは、廃止すべきです。 コンピュータ管理が進み、且つ、世界がネットワークで一つにつながった現代では、お金という媒体を使わなくても、需要と供給のバランスを考えながら、適正な取引を行うことが、可能になりました。 既に、ほとんどの人と物の情報は、コンピュータで管理されています。 それらを、全て、一つのお金という媒体に換算してしまうから、訳が分からなくなり、マネーの暴走を引き起こします。 人と物の情報を、そのまま直接、管理して、需要と供給のバランスを取って行けば良いのです。 そろそろ、お金という媒体と縁を切り、新しい社会構造に移るべき時が来ているのではないでしょうか。 「夢主義社会」は、お金よりも、夢を大切に考える社会です。 人は、夢があれば、頑張れます。 お金を餌にした競争は不要です。 お金儲けは欲望です。夢には成り得ません。 私の本を叩き台にして、皆様が新しい社会構造を考えるきっかけになれば、幸いです。 「夢主義社会」に、商売人は存在しません。全ての取引はコンピュータ管理で行います。 「夢主義社会」に、国会議員は存在しません。インターネットによる直接民主制です。 「夢主義社会」は、300年後の理想社会を考えます。 |